日本 ガス事業 発祥の地
がすじぎょうはっしょうのち
JR桜木町駅(JK11)から西に200mにある横浜市立本町小学校。この正門前に一基のガス灯と赤い御影石の発祥碑が建つ。碑の台座には『ガス灯記念碑』と書かれていている。
高島嘉右衛門という人は大変ユニークで活動的な人だった。元々は材木商で財をなし、横浜から桜木町の間に鉄道を通すために遠浅の海を埋め立てる工事を請け負ったり、外国人居留地で通訳の請負業をやったり、学校をつくったり、ガス会社を作ったりしたほかに、さらに易学『高島易断』を創始するなど実に多彩な活動をした実業家だった。
横浜〜桜木町間にはこの人の名前を取った「高島町」があり、また横浜駅の北側にある丘陵は「高島山」と呼ばれている。
写真
碑文
日本ガス事業発祥の地
明治3年、高島嘉右衛門によって中区花咲町のこの地(当時の伊勢山下石炭蔵前)にガス会社が設立された。高島はフランス人技師アンリ・プレグランを招いて、明治5年9月29日(太陽暦10月21日)、神奈川県庁付近および大江橋から馬車道・本町通りまでの間にガス街灯十数基を点灯した。
これがわが国のガス事業の発祥である。
明治25年4月、横浜市瓦斯局となり、昭和19年11月東京ガス株式会社となった。
昭和59年11月1日
寄贈 東京ガス株式会社
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