小平蘂村 発祥之地

おびらしべむらはっしょうのち

小平おびら町臼谷にある小平蘂おびらしべ村児童公園の端に、似つかわしくないほど立派な石碑が建つ。ずいぶん細長い公園だが、国鉄分割民営化に合わせて廃線となった羽幌線の跡地の転用地。この公園の北側すぐ近くには臼谷駅があった。

1919年(大正8年)に、当時の留萌長から独立し、役場を臼谷に設置して小平蘂村となったことから、当地に建碑されたようだ。しかしその後、1924年(大正13年)には役場庁舎が小平市街地に移転、1948年(昭和23年)には小平村に改称してしまう。

臼谷は1782年(天明2年)松前藩が鰊・鮭漁をしていたとも言う。現在は、海水浴場がある。

羽幌線は、南の留萌るもい線留萌と北の宗谷本線幌延ほろのべの両端から建設が進められ、1958年に全通。石炭と鰊の輸送が主だったが、両者とも衰退し、1987年(昭和62年)3月に廃線となった。沿うように走る国道232号線オロロンラインにつかず離れずして細長い土地の痕跡が見られないこともないが、廃線後の時間が経過するにつれ、道路や建造物等によって廃線跡は分断されつつある。

羽幌線廃線が1987年で、建碑が1978年なので、当初は別の場所(臼谷役場跡地かどこか)にあったものが、廃線後の公園に移設してきたような感じだ。

小平蘂村は、川尻に崖ある川という意味のアイヌ語「オピラウㇱペッ (o-pira-us-pet)」から名づけられた。

写真

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碑文

小平蘂村發祥之地

おびらしべ記念公園

大正8年(1919年)7月1日、留萌町より分村、小平蘂村として独立、この地に役場名設置されました。
「小平蘂村発祥之地」記念碑は小平町開基100年を記念して昭和53年(1978年)11月建立されたものです。

(略)

小平町

地図

地図

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