信州寒天 発祥の地
しんしゅうかんてんはっしょうのち
中央本線 茅野駅 西口広場の交番前に、3本のガラスの塔で構成されたモニュメントが建っている。「茅野は信州寒天発祥の地」であるとの説明が添えられている。
ちなみに、茅野市玉川地区には寒天発祥元祖の碑(?)のようなものもあるので、茅野に行きましたら寄りたいポイント(「発祥」と記されていないならばコレクション入りできないルールですw)。→ グーグルマップ
モニュメントは、角寒天をイメージしたガラス製の作品。30cm角で高さ2.5mの3本のガラス柱で、 内部に発光ダイオードを組み込み,夜間でも目立つ構造になっている。
平成18年(2006)に テレビ番組によって“寒天ダイエット”が紹介されて以来 大ブームが起きて, 全国の店頭から寒天が姿を消す という現象が起き,やがてブームは下火になった。
寒天の全国一の生産地である茅野市では このブームを一過性のものに終わらせないために平成18年(2006)に2月15日を“寒天の日”と定め,「寒天の里」をアピールするために 平成20年(2008)には茅野駅前にこのモニュメントを建てた。
長野県は角寒天の生産日本一と言われる。寒天は 海草(テングサ)を煮つめて 濾過して固め (=トコロテン), これを 棒状に切って冷凍・乾燥させて作る。海のない長野県で 海草を原材料にした一種の水産加工品が作られているのは不思議な感じがするが, 諏訪地方は 長野県の中でも特に冬の寒さが厳しく また乾燥しているので,寒天づくりに非常に適している。原料のテングサは 伊豆や四国などから取り寄せ,冬季の低温を利用して 自然の力で凍結・天日乾燥させる。
写真
碑文
寒天の里
寒天は,世界に誇る日本独自の発明品であります。茅野市は,信州寒天発祥の地であり,天保12年(1841)ころ,以来当地の恵まれた自然と気象条件そして多くの先人の努力により地場産業として発展してまいりました。
平成18年(2006)日本記念日協会により「2月16日」を「寒天の日」と認定 され,新たに「寒天の里」を地域ブランドとして確立いたしました。 これを後世に伝え,地域の繁栄と業界の発展を願ってここに顕彰するもの であります。
長野県寒天水産加工業協同組合は,茅野市・茅野商工会議所・茅野市観光連盟・ 茅野ライオンズクラブほか関係各位の暖かいご理解とご協力のもと角寒天 をイメージした世界的にもあまり類のないガラス彫刻を建立致しました。
平成20年7月 吉日
長野県寒天水産加工業協同組合一同
長野県寒天水産加工業協同組合
(芳名多数、略)
デザイン:火口陽子&イマージ
製作:東京ガラス研究所
茅野ライオンズクラブ
結成40周年記念事業
平成14年10月19日