消防署 発祥の地
しょうぼうしょはっしょうのち
京浜急行 戸部駅からすぐ、国道16号沿いの横浜市消防局西消防署(横浜市西区戸部本町50-11)敷地隅にステンレスの看板が建つ。また壁にはプレートが埋め込まれている。本文の他、昭和22年(1947) と平成30年(2018) の消防車の様子の画像もプリントされている。
明治時代初期、横浜は日本の近代化の拠点であり、外国との貿易が盛んに行われていた。しかし、当時は近代的な消防組織が未整備であり、火災が頻発していた。このような状況を憂慮した明治政府は、近代的な消防制度の導入を決定する。
明治3年(1870) 3月1日、日本初の近代的な消防組織である「火災防御組」が設立された。これが現在の横浜市西消防署の源流とされている。火災防御組は、蒸気ポンプなどの最新の消火機材を導入し、西洋式の消防戦術を取り入れた。これは、当時の日本の他の地域にはない先進的な取り組みであった。
その後、組織は変遷を重ね、大正8年(1919) 9月1日には、神奈川県警察部の第一消防署として現在の横浜市西消防署が誕生した。この組織は、24時間体制で市民の安全を守る常設の消防署として、日本の消防制度の基礎を築いた。
写真
碑文
消防署発祥の地
横浜市西消防署は、1919年(大正8年)9月1日に「第一消防署」として現在の地に創設されて以来、移転や統廃合されることなく100年の歴史を持つ全国で唯一の消防署です。
沿革
- 1919年(大正8年)
- 第一消防署を創設
- 1923年(大正12年)
- 西戸部消防署に改称
- 1928年(昭和3年)
- 西戸部消防署(二代目庁舎)竣工
- 1948年(昭和23年)
- 西消防署に改称
- 1977年(昭和52年)
- 西消防署(三代目庁舎)竣工
背面には、横浜西消防署(三代目庁舎)2018年4月1日現在の写真がエッチングプリントされている
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