塚越 地名 発祥地

つかごしちめいはっしょうのち

東武東上線 北坂戸駅の東, あるいは 東上線 若葉駅の北, いずれも約2.5km。県道256号の変則的な信号のある交差点を住吉神社標柱に従って東に入っていくと、途中に塚越神社という 極く小さな神社がある。この前に 坂戸市が立てた説明板が建っている。

塚越神社は すべて小型に作られたミニ神社で, 鳥居は 高さ1.5mぐらいで 屈まないと通り抜けられないし, 祠は 40cm x 20cm(?) ぐらいの石造物が 土盛りした塚(古墳)の上に ちょこんと乗っているだけ。ここは“塚越3号墳”と呼ばれる古墳で, 鳥居や祠までの石段などは 以前からこの地にあったものが 昨年(2007)秋に改修されて 新しくなった。

付近には 勝呂すぐろ神社古墳(勝呂古墳群)など 6~7世紀頃の いくつかの遺跡が散在している。

写真

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碑文

塚越神社つかごしじんじゃ

所在地 坂戸市大字塚越

塚越神社は義家塚よしいえづかともいい, 文治ぶんじ三年(一一八七)九月, 鎌倉将軍みなもとの頼朝よりともの命によって, 源義家の忠魂を勧請かんじょうしたものである。
この地域は, 義家が奥州の逆賊追討の際に越辺おっぺ川等の諸河川が満水し進軍がままならなかったので, 当地に宿陣し, 大宮住吉すみよし神社に反徒鎮定はんとちんてい, 諸河川の減水を祈願したところ, 霊験あらたかにしてその目的を達成できたという伝説があり, その時, 義家が腰を掛けたのがこの塚で, 塚の腰と名づけ, 現大字塚越の地名の発祥となったと伝えられている。

昭和五十七年三月

坂戸市

地図

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坂戸市塚越 付近 [ストリートビュー]