わらべ唄 発祥の所
わらべうたはっしょうのところ
川越城本丸御殿に隣接して 三芳野神社(川越市郭町2丁目25-11)がある。この神社の 200mほどの長い参道を進むと, 鳥居の左側隅に 発祥碑が建つ。
神社の参道が「天神さまの細道」で, 童謡「通りゃんせ」の歌詞は ここから出た と言われている。 三芳野神社は 江戸時代前期(寛永年間)に 川越城の鎮守として 城内に再建されたもので, 天神さまにお参りするには 城に入らなければならなかった。
「通りゃんせ」の歌詞の意味は, 7つの子供のお札納めを理由に 城門を通してもらったされる。一説によると, この唄は江戸時代には「手形の無い者通しゃせぬ」と唄われ, 関所通行の唄だったという。関所では手形がないと通れない規則だったが, 親の急病など 緊急事態で 手形を受ける時間がない場合, 関所の役人に頼み込むと 役人は「駄目だ。今来た方へ帰れ」と言いながら 反対方向へ出してくれた。しかし 用事が終わって帰るときはもうこの手は使えず 大いに困って「行きはよいよい帰りはこわい」となった ... という。
写真
碑文
わらべ唄発祥の所
ここはどこの細道ぢゃ
天神さまのほそみちぢゃ昭和五十四年十一月三日
川越市文化財保濩𫝓会
米寿 山崎嘉七 建之