調布映画発祥の碑
ちょうふえいがはっしょうのひ
京王電鉄相模原線 京王多摩川駅の北東。多摩川5丁目交差点の「大映スタジオ」前を西に入ると, 南側に 多摩川5丁目児童公園があり, ここに 映画カメラをかたどった 発祥碑が建つ。
かつて 映画全盛期(昭和30年代), この付近には 三つの撮影所と映画関連会社が十数社あった。「太陽の季節」など多くの名作が生み出され, 調布は 京都とならんで 「東洋のハリウッド」などと呼ばれたこともある。現在は わずかに 角川大映映画のスタジオが残っているだけで, 映画の街 のイメージはほとんど残っておらず, 跡地は住宅団地などになっている。
高層住宅に囲まれた この児童公園には, 発祥の碑とならんで, 「映画俳優の碑」が建っている。
「映画俳優の碑」は3基あって,森繁久弥・池部良 をはじめ たくさんの 映画俳優の名前が刻まれている。全部で 200~300人ぐらいあるだろうか。これらの碑は どのような目的で建てられたものか 説明もなくてよく分からない。
写真
碑文
多摩東京移管100周年
調布映画発祥の碑
調布・映画発祥の碑
水と緑と澄んだ空気、これは映画産業には欠かすことのできない条件です。
昭和八年一月、調布市多摩川のこの地が最適地に選ばれ、日本映画株式会社が設立され、多摩川スタジオが完成しました。
以来、昭和三十年前後には三つの撮影所、二つの現像所と美術装飾会社を擁し、調布は映画の街「東洋のハリウッド」と謳われました。
しかし、時代の変遷にともない、映画産業はいささかの後退を余儀なくされましたが、その独創性や娯楽性には依然として大きな期待をかけられております。
平成元年映像の持つ意義を考え、調布らしさを確認し、向後の映像産業の振興を図る目的で、調布市映像まつり実行委員会が組織され、今年で五周年の節目の年を迎えました。又、今年は多摩東京移管百周年の記念すべき年でもあり、多摩らいふ21協会の協賛を得て、建立したものであります。平成五年九月二十五日
調布市映像まつり実行委員会