富有柿 発祥の地

ふゆうがきはっしょうのち

樽見鉄道 美江寺駅から北西に約3Km。天神神社近くの民家の庭先に、富有ふゆう柿母木とともに石碑が建っています。

富有柿は全国の甘柿の中でも最優秀品種として栽培されています。その名の由来は、居倉においての在来種、居倉御所(御所柿)の中で、味・色・形状共に優れていることに着目した居倉の福嶌才治が、これら接穂を得て増殖し、新品種として1892(明治25)年に「富有」と命名したのが始まりです。 1972(昭和47)年、岐阜県富有柿振興大会を記念して、富有柿の母木の脇へ「富有柿発祥の地」の石碑が建立されました。

瑞穂市役所より引用

自然発生したわけではなく、品種改良によるもので、その改良者の住まいが発祥の地とされたということです。

それにしても、教育委員会は合併で町名が変更になったからってわざわざ旧町名を削り取って新市名のプレートを貼り付けるのは、意地を感じさせます。

写真

  • 富有柿発祥の地
  • 富有柿発祥の地
  • 福嶌才治顕彰碑 副碑
  • 福嶌才治顕彰碑
  • 福嶌才治顕彰碑
  • 冨有柿之母木 碑 なぜか「富」ではなく「冨」
  • 副碑 背面
  • 富有柿発祥の地 背面
  • 富有柿発祥の地 碑と母木
  • 富有柿

碑文

富有柿発祥の地

富有柿は 全国の甘柿中の最優秀品種として最も著名のもので 岐阜県本巣郡巣南町居倉において古来呼ばれつつあった居倉御所のなかから発見された。

明治三十六年農林省園芸試験場恩田場長が岐阜県園芸品評審査長として来県 親しく同種の有望品種なるを確認してこれを推挙奨励せられ それが動機となり今日の隆盛をみるにいたった。

岐阜県富有柿振興大会を記念して富有柿発祥の地にこれを建立する。

題字は全国果樹振興審議会長
  農学博士 梶浦実氏による

昭和四十七年十月九日
 岐阜県富有柿振興大会記念碑建設委員会

富有柿生みの親

福嶌才治顕彰碑

巣南町長 岡田守謹書

福嶌才治は 慶応元年三月二十五日に当地で生まれた 氏は居倉御所柿から優秀な品種を世に送り出した この柿は全国的な品評会に入賞を重ね農林省興津園芸試験場長恩田鉃弥博士に認められ天皇陛下への献上にも及んだ

その柿は 富有柿と命名され日本各地に広まりその功績は大きい

大正八年三月十四日当地で没す

昭和六十三年十月


瑞穂市指定天然記念物

冨有柿の母木

昭和五十五年十月一日指定
巣南町教育委員会

教育委員会は「富」の「丶」を取って「冨」にしていますが、何か理由があったのでしょうね……

地図

地図

瑞穂市居倉 付近 [ストリートビュー]