北方領土 返還運動 原点之地

ほっぽうりょうどへんかんうんどうげんてんのち

望郷の塔オーロラタワー(根室市納沙布岬89)の入口左隅に、人の背よりも高い石碑が建つ。

納沙布岬一帯は、北方領土返還要求運動の「原点の地」とされる根室市を象徴する場所である。現在、望郷の岬公園周辺に石碑が建てられており、納沙布岬が返還要求運動と深く結び付いた場所であることを示している。

北方領土返還要求運動の直接の出発点は、終戦直後の昭和20年(1945) 12月1日に根室町で行われた陳情である。当時の根室町長・安藤石典を中心に、漁民代表や北方四島から脱出した島民の代表らが連合国最高司令官マッカーサー元帥に対し、歯舞群島、色丹島、国後島、択捉島の返還を求める陳情を行った。北海道も、この12月1日を「北方領土返還要求運動の始まりの日」としている。

納沙布岬が運動の象徴的な場所となった大きな理由は、北方領土が極めて近距離にあることである。歯舞群島の貝殻島は納沙布岬から約3.7kmしか離れておらず、天候などの条件が整えば肉眼で見ることができる。

望郷の岬公園には、返還要求運動を象徴する四島しまのかけ橋(根室市納沙布41)が設置されている。これは北方四島の返還を願うシンボル像であり、北方領土啓発施設の一つとして位置付けられている。また、納沙布岬には望郷の家・北方館(根室市納沙布36)があり、北方領土問題の経緯に関する資料や写真、北方四島における戦前の島民の生活を伝える資料などを展示している。北方館からは歯舞群島を望むことができる。

根室市は昭和20年(1945) 12月1日の陳情以来、北方領土返還要求運動の中心的な地域として、署名活動、啓発資料の作成・配布、キャラバン活動、北方領土教育などを続けている。現在も根室市は自らを「北方領土返還要求運動原点の地」と位置付け、国民の北方領土問題への理解と関心を高めるための活動を行っている。

写真

  • 北方領土返還運動原点之地
  • 北方領土返還運動原点之地 側面
  • 北方領土返還運動原点之地 碑文
  • 北方領土返還運動原点之地 背面碑文

碑文

北方領土返還運動原点之地

北方四島一括返還ノ早期実現ヲ願イ此処北方領土返還運動原点ノ地ニ碑ヲ建ツ

平成二年十一月吉日

北方領土返還要求愛媛県民会議
会長 長岡 悟

地図

地図

根室市納沙布 付近 [ストリートビュー]