鬼怒川温泉 発祥の湯

きぬがわおんせんはっしょうのゆ

東武鬼怒川線の、鬼怒川温泉駅〜鬼怒川公園駅の間には、鬼怒川温泉郷が拡がっている。北から南に流れる鬼怒川と、それに並行して走る国道121号線の間に細長く温泉街が連なり、その一角、鬼怒川プラザホテル(日光市鬼怒川温泉滝530)正面玄関前に道に面して発祥の湯と札が立つ。

江戸時代から利用され、日光詣の大名か僧侶しか利用者がいなかったが、後に大衆にも開放された。明治になって鬼怒川東岸に藤原温泉が発見され、合わせて鬼怒川温泉と呼ばれるようになった。

  • 鬼怒川プラザホテル https://www.kinugawa.co.jp/

写真

  • 鬼怒川温泉発祥の湯
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碑文

鬼怒川温泉 発祥の湯
宝の湯

古くは江戸時代より滝温泉の名称にてよばれ、1752年当時は日光の寺社量であったことから日光詣で帰りの諸大名や僧侶達のみが利用可能な温泉でありました。明治時代になり滝温泉が一般に開放され、やけどキズの名湯としてこの山奥まで訪ねる人が絶えず、その後鬼怒川を間にして西岸と東岸に温泉を分かち、西を滝温泉、東を藤原温泉と呼び会津街道を行き交う人の旅人宿としてまた、里から山村に出入りする商人の宿としてますますその需要を深め、昭和2年頃より鬼怒川温泉と名称を改めました。その滝温泉から湧き出た温泉の一つ、名湯宝の湯は、明治8年5月官報に書きしるされ、湧き出す温度は現在でも53度前後を保ち、毎分約300リットルもの豊富な湯量を誇る鬼怒川温泉発祥の湯と呼ばれています。

地図

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日光市鬼怒川温泉滝 付近 [ストリートビュー]