リンゴ 初生りの碑
りんごはつなりのひ
弘前駅の西、弘前大学医学部(弘前市在府町5)敷地北西隅の大黒松小公園内に碑が立つ。
明治10年(1877) 8月に初めて西洋リンゴが実ったといわれている山野茂樹邸が、現在の弘前大学医学研究科敷地だった。
写真
碑文
リンゴ 初生りの碑
一、西洋リンゴ当年三年目ニ而初テ実結ヒ、今日ミノ大サ糸ニ而
マハシ見候処左ニ大ノ方七十二分余廻リ中ノ方六寸九分廻り
小ノ方六寸五分廻り、イマタ熟シ不申
明治十年第七月三十日也
一、八月十五日リンゴ取、大ノ方目五十八匁、中四十九匁二分、
小三十九匁但し小ノ方青森勧業二課江差送候事、周囲大八寸八分
中八寸二分 (山野茂樹の手控帳より)明治八 (一八七五) 年勧業寮から配布された西洋リンゴ
の苗木から、明治十 (一八七七) 年、弘前市相良町の
山野茂樹邸内 (現弘前大学医学研究科敷地内) において、
「紅魁」 (原名「アストランカン・ルージュ」「山野早生」)
三個が初生りした。在来種に比して大きく、美味なことから、
「西洋リンゴ」への関心は急速に高まり、津軽リンゴ産業
発展の嚆矢となる。平成二十三 (二〇一一)年十月十四日
「国際リンゴフォーラム in 弘前」
を記念して建立