ふじ 発祥の地

ふじはっしょうのち

五能線 藤崎駅から北東に500m、藤崎町役場(南津軽郡藤崎町西豊田1丁目1)庁舎前に、林檎断面を象った石碑がある

りんご「ふじ」は、昭和14年(1939) に、「国光こっこう」に「デリシャス」(ともにアメリカ産)の花粉を交配して選抜、東北7号として東北各地で調査された。交配して採種した農林省園芸試験場東北支場の所在地である藤崎町にちなみ「ふじ」と命名され、昭和37年(1962) にリンゴ農林1号として登録された。

「ふじ」の名前の由来について細かく言うなれば、「ラッキー」という案もあったが、

  1. 日本一の富士山
  2. 生まれ育った藤崎町
  3. 女優 山本富士子

にちなんで付けられたという。命名チームの一人が元ミス日本であり女優の山本富士子さんのファンだったからということになっているが、後付けのリップサービスなのはないかと推察する。もし真実なのだとしたら、生産者も消費者も発案者のくだらない信条を背負わされているということだ。

写真

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碑文

ふじ
発祥の地

農林水産省果樹試験場
場長 上野 勇 書

「ふじ」の誕生について

昭和十三年(一九八三年)藤崎町に設置された農林省園芸試験場東北支場で 翌年国光に デリシャスを交配育成し昭和三十三年東北7号として発表 昭和三十七年藤崎町の町名にちなみ「ふじ」と命名された
「ふじ」命名三十周年を記念しここにこの碑を建てる

平成四年(一九九二)十一月二十七日

藤崎ふじフェア実行委員会

寄贈者 唐牛健三
(藤崎町出身)

地図

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藤崎町西豊田1丁目 付近 [ストリートビュー]