日本で最初の 少年野球場
にっぽんでさいしょのしょうねんやきゅうじょう
東武 伊勢崎線 曳舟駅から 西に600m、隅田川にかかる歩道 桜橋の少し上流左岸にある、隅田公園少年野球場(墨田区向島5-5)。敷地南東のアーチ脇に三角の石版を乗せた石標がある。
ここは 隅田川沿いの“隅田公園”の北側に隣接する場所で, 対岸の浅草との間に架かる 人道橋“桜橋”は 200mぐらい南にある。そのため この野球場も隅田公園の一部とみなされている のだろう, 「“隅田公園”少年野球場」 という名前がついている。
碑が建つほどの施設なので さぞや立派な施設かと思ったのだが, 期待外れだった。 野球場としては狭い。目測では 60m × 40mぐらいのグラウンドで, 周囲は高いフェンスで囲まれている。ルールによると 塁間の距離は 30m弱だから, ダイヤモンドがようやく確保できるだけの 面積しかない。 ちょっとした長打でも ボールがネットに当たってしまうだろう。 日本で最も古い少年野球場で, その後拡張された形跡もないのだから, 狭いのもやむを得ないか。
写真
碑文
隅田公園少年野球場
この少年野球場は, 昭和24年戦後の荒廃した時代に「少年 に明日への希望」をスローガンとして, 有志や子ども 達の荒地整備による汗の結晶として誕生した 日本で最初の少年野球場です。
以来数多くの少年球児がこの球場から巣立 っていったが, 中でも日本が誇る世界の ホームラン王巨人軍王貞治氏もこの 球場から育った一人です。昭和61年3月
墨田区教育委員会