札幌中学校 発祥の地

さっぽろちゅうがっこうはっしょうのち

札幌市営地下鉄 南北線 北12条駅の 東側の出口を出てすぐ東。隣の建物の間に 迷惑駐輪自転車に埋もれるように 石碑が建っている。石碑は白の御影石製で, その前に 小型の本を広げた形の副碑が附属している。

かつて この地に 札幌中学校があった。明治28年(1895) 旧私立北鳴学校を仮校舎に「札幌尋常中学校」が創設された。その後「札幌中学校」「北海道庁立札幌中学校」「北海道庁立札幌第一中学校」などと名称が変わり, その間 大正11年(1922) に現在地(中央区南18条西6丁目)に移転した。太平洋戦争後の 昭和23年(1948) に新制高校「北海道立札幌第一高等学校」となり, 昭和25年(1950) からは「北海道札幌南高等学校」。


余談だが, 北海道の公立高校は 正式名称に「市立」とか「北海道立」がつかないという。 「北海道札幌南高等学校」も 北海道立ではあるが「北海道立札幌南高等学校」ではない。詳しい事情は分からないが, このような公立学校の名前のつけ方は 昭和25年(1950) に一斉に変わったと思われる。不思議な習慣である。

写真

  • 札幌中学校発祥の地 碑文
  • 札幌中学校発祥の地
  • 札幌中学校発祥の地.
  • 北12条駅

碑文

札幌尋常中学校
札幌中学校
札幌第一中学校
発祥の地

第二十期 佐藤貢書

この地は明治二十八年(一八九五)四月 札幌尋常中学校誕生の地で、その後 札幌中学校、北海道庁立札幌中学校、同札幌第一中学校と改称され、大正十一年(一九二二)七月南十八条西六丁目に移転 するまで三千余名が質実剛健 堅忍不抜の精神に鍛えられ、各界に雄飛し社会に貢献した。
よって母校を偲び三百二十余名の同窓生 有志が、篤志者および藻岩会の 後援によりこの記念碑を建立した

昭和五十八年(一九八三)九月十七日

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北海道札幌南高等学校

地図

地図

札幌市北区北11条西3丁目 付近 [ストリートビュー]