西洋料理 発祥の碑

せいようりょうりはっしょうのひ

 
撮影:
2004年3月(写真 Y.K.さん)
2006年10月(写真 N.I.さん)

長崎のグラバー園の中央近く, 三浦環像と旧グラバー邸の間に喫茶室として利用されている「旧自由亭」がある。この建物の傍らに「西洋料理発祥の碑」が建っている。

自由亭は 草野丈吉が作った 日本最初の西洋料理店。草野は 長崎 出島のオランダ人屋敷で料理人として修行した人で,文久3年(1863) に“良林亭”という小さなレストランを出した。店は繁盛し, 店名は“自遊亭”,“自由亭”と変わり, やがて馬町に新しい店を新築した。

その後 草野は 大阪や京都に ホテル兼レストランを開業し, このため明治20年(1887) 頃には自由亭を廃業した。この建物は官舎などに使われていたが, 昭和48年(1973) に保存のために長崎市が譲り受け, グラバー園内に移築復元したものである。

写真

  • 西洋料理発祥の碑
  • 西洋料理発祥の碑(2006)
  • 西洋料理発祥の碑(2006) 碑文
  • 自由亭(2006)
  • 自由亭(2006)

碑文

西洋料理発祥の碑

わが国西洋料理の歴史は, 16世紀中頃 ポルトガル船の来航に始まり, 西洋料理の味と技は 鎖国時代, 唯一の開港地 長崎のオランダ屋敷からもたらされた。
1800年代にいたり 横浜, 神戸, 函館などが開港され, 次第に普及し, 更に東京を中心に 国内に大きく輪を広げ, 日本人の食生活に融和され 現在の隆盛となった。ここに西洋料理わが国発祥を記念してこの碑を建てる。

1977年 社団法人 全日本司厨士協会

地図

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長崎市南山手町 付近 [ストリートビュー]