松蔭女子学院 発祥の地
しょういんじょしがくいんはっしょうのち
山陽新幹線・神戸市営地下鉄 新神戸駅から南東に800m。異人館が建ち並ぶ北野町を東西に貫く“北野通り”から 南に下る“不動坂”が分岐する地点の歩道上に, 黒御影石で造られた発祥碑が建っている。
「松蔭女子学院」は, 現在の「神戸松蔭女子学院大学」の前身である。明治25年(1892), 英国聖公会によるミッションスクールとして「松蔭女学校」がこの地に創立された。 当時の授業内容は 英語と洋裁が中心だったという。大正4年(1915) に「松蔭高等女学校」, 昭和22年(1947) には「松蔭女子専門学校」と改称。
昭和25年(1950) 学制改革により「松蔭短期大学」となり, キリスト教科・英文学科が置かれた。 その後「松蔭女子学院大学」が新設され, 「松蔭短期大学」は「松蔭女子学院短期大学」と改称された。昭和55年(1980) 現在地(神戸市灘区篠原伯母野山町)に新校舎を建設, 移転。平成7年(1995)「神戸松蔭女子学院大学」「同 短期大学」と校名を変更し, 現在に至る。
なお,各地に松蔭を冠する学校があって、女子教育に力を注ぐ共通点があってまぎらわしいが, 関係はない。
写真
碑文
松蔭女子学院
発祥之地1999 建立
THE SCHOOL
UNDER
THE SHADE OF THE PINES松蔭女子学院は, 1892年(明治25年) に, 英国聖公会の伝道機関である S.P.G. (Society for the Propagation of the Gospel in Foreign Parts … 現在の U.S.P.G.)の宣教師(後に主教となる)Hugh James Foss 師らによって, 女性宣教師 Miss H. M. Birkenhead を責任者として創設された。
松蔭という名称は, 謹み深さと貞節を表わす松の木蔭に学ぶ乙女たちをイメージ したものであるといわれる。