水田 発祥之地(安平町)
すいでんはっしょうのち
室蘭本線 安平駅から北東に1.5km、国道234号 安平工業団地の入口交差点に控えめな石標が建つ。
明治初期、この地に伊達藩の旧臣である片倉家家臣団が移住し、稲作を本格的に導入したことが始まりである。北海道において水田の開発は容易ではなく、寒冷な気候や湿地帯の多さが大きな障害であったが、安平町の地形と水利条件は稲作に適していた。特に追分地区や早来地区では、排水と灌漑を工夫しながら田が切り拓かれた。
明治5年には、安平町早来源武地区で稲の栽培が成功し、これが北海道における水田の始まりとされている。その成果は農業試験場を通じて各地へ広まり、北海道全域に水稲が普及する契機となった。
北海道内の発祥の地碑として数多く水田発祥の地が数えられるが、《北海道「水田発祥の地」記念碑》という書籍が発行されるほどである。
写真
碑文
水田発祥之地
水田発祥の地
安平町文化財指定第20号
指定年月日 平成20年12月25日指定理由
支安平川と明春辺川の交わる北側のところ(昭和44年9月建立:明治26年鳥取県人布広杢太郎が単身この地に踏込み水田耕作に成功したことを記念して建立)
安平町教育委員会
明春辺=アッケシュンベ
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