テレビジョン技術の発祥地

てれびじょんぎじゅつのはっしょうち

牛山公園の一角にNHK浜松支局(浜松市中区板屋町111-2)がある。 放送会館の前の植え込みに「イ」の字を表した碑が建っている。

碑文にあるように, 全電子式テレビは 浜松高等工業学校に勤務していた 高柳健次郎博士によって, 大正15年(1926) に開発された。テレビ表示の実験で 最初に表示されたのが カタカナの「イ」の字であったため, 「イ」の字が テレビジョン開発の象徴となっている。高柳博士は その後日放協(NHK)に移り, テレビの研究に専念した。

浜松市には 広沢1丁目 西部公民館前に もう一つの「テレビジョン発祥の地」碑がある。 西部公民館の方は 「浜松高等工業学校でテレビが開発された」という意味であり, NHK敷地にある こちらの碑は「テレビジョンの基礎技術の発祥が浜松市である」 という意味で建てられた と解釈しておこう。

写真

  • テレビ発祥碑 [イ]
  • テレビ発祥碑

碑文

 浜松はわが国のテレビジョン技術の発祥地である
 静岡大学工学部の前身浜松高等工業学校において 大正十三年以来 高柳健次郎氏を中心として 全電気 的テレビジョン方式の困難な研究が 重ねられていたが 昭和十年ついに 蓄積方式撮像管が完成せられ 今日のテレビジョンの発展の基礎がここ に始めて確立するに至った
 この栄誉と功績を永く後世に伝えるため この記念碑は建設せられた のである
  碑面の イ の字は昭和二年の実
  験によって受像された画像を表
  わしたものである

昭和三十六年九月

テレビジョン発祥地記念事業会

地図

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浜松市下池川町 付近 [ストリートビュー]