土沢 神楽 発祥の地

つちざわかぐらはっしょうのち

釜石線 土沢駅から北西に1.3km。釜石線の線路に沿って県道286号を南に進むと,東和町に入ってすぐ、土沢神楽伝承館と消防庫の間に看板が建っている。この看板はは花巻側(北側)と遠野側(南側)で絵が違っている。この看板は消防団の建物の端にあるが,その隣には“岩手県指定無形民俗文化財土澤神楽伝承館”がある。

「土沢神楽」は早池峰はやちね大償おおつぐない流山伏神楽の流れをくむもので,江戸時代後期ごろに発生したと考えられている。岩手県指定無形民俗文化財に指定されており,演目には“鶏舞”“翁舞”など多くあって,東和町の鏑八幡かぶらはちまん神社の9月の例祭のほか町内各神社の祭典などで演じられる。

ちなみに大償神楽は,岩手県稗貫郡大迫町内川目の大償集落に伝わるもので,8月の早池峰神社の祭礼などで演じられる。東北地方に山伏が伝えた山伏神楽の一種で,権現様と呼ばれる獅子頭を舞わして持って農閑期に村々を歩き,家ごとに 火伏せ・悪魔払い などの祈祷を行った。古い猿楽能の様式を残し,厳しい習練によって洗練された舞ぶりは,芸術的にもすぐれたものとされ,昭和51年(1976) に国の重要無形民俗文化財に指定されている。


この看板は、平成27年(2015) 頃に取り外され、違うものに掛け替えられた。

写真

  • 土沢神楽発祥の地
  • 土沢神楽発祥の地
  • 土沢神楽伝承館

碑文

岩手県指定無形民俗文化財第11号
平池峰大償流

土沢神楽発祥の地

神楽行事
2月11日 新春舞始め
9月第3土曜日 八幡神社

地図

地図

花巻市東和町土沢1区 付近 [ストリートビュー]