青森の 電気 発祥の地

あおもりのでんきはっしょうのち

青森駅の東2.5kmあたりで海に流れ込む堤川。河口から2番目 青柳橋と3番目旭橋の間の右岸、AMC研修センター前、青森市茶屋町1番地付近の車道と歩道の間の並木に石碑が設置されている。

明治30年(1897) 以来、ロマンはともかく発展には大きく寄与し続けている。

明治23年(1890) には、歩兵第五連隊の村上大尉から青森町町長へ電灯が紹介され、電灯設置に前向きだったが、財界人を頼っても多額の資金が必要だったことや、漏電火災の話題から先送りされていた。その後、町外の人物が発送電を計画していると知ると青森町でも急展開、地元の大物らが名を連ね、明治29年(1896) に青森電灯株式会社が設立、翌年1月24日、浪打の青森電灯株式会社社屋前に建てられたアーク灯で試験点灯された。おそらく碑のある近くのこととみられる。

写真

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碑文

電気百年記念碑

青森の電気発祥の地

青森県に初めて電気のあかりが灯されたのは明治三十年一月二十四日、ここ堤川のほとり(当時の青森町大字浪打一番地)でした。
大坂金助氏、渡邊佐助氏らが創立した青森電灯株式会社の小さな火力発電で灯された一二〇〇燭光のアーク灯の輝きは、当時の人々に大きな驚きと感動を与えました。
電気は当初、付近の商店や問屋、第五連隊の兵営など百五十一戸に供給されました。
爾来百年、常に「郷土あおもりの発展とロマン」を求めて灯し続けられてきました。

平成九年三月二十五日

寄贈 東北電力株式会社

地図

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青森市茶屋町 付近 [ストリートビュー]