電気 鉄道 事業 発祥の地
でんきてつどうじぎょうはっしょうのち
京都の「電気鉄道事業発祥の地」の碑は 2個所にある。
一つは 京都駅から南に 約6km。伏見下油掛町の交差点に面して“鉄道友の会”が建てた 小型の石碑。 → 我国に於ける電気鉄道事業発祥の地
もう一つは、運行開始80周年を記念して京都駅北口の北東の端、ルネサンスビルの前に 国鉄や京都の私鉄6社などが 共同で建てた立派な石碑。
京都では 琵琶湖疏水を利用した水力発電所が 明治23年(1890) に完成し, その電力を利用して明治25年(1892) に日本で最初の電気鉄道 (電車) が開通した。 京都電気鉄道㈱が運行する京都駅から伏見まで 約6kmの路面電車であった。
開通当初は,東海道線に踏切があって その南側が起点となっていたが, 明治34年(1901) に高倉跨線橋が完成して, 京都駅北側の路線と接続された。大正7年に 京都市電に買収され, 市電伏見線としてその後も長く利用されていたが、道路交通の支障となるなどの理由から昭和45年(1970) 3月31日にさよなら運転後、4月1日に廃止された。
写真
碑文
電気鉄道事業発祥の地
日本最初の電気鉄道はこの地に発祥した。
即ち明治二十八年二月一日 京都電気鉄道 株式会社は 東洞院通り七条下る鉄道踏切南側から伏見下油掛通りまで六キロの間に軌道を敷き電車の運転を始めた。
この成功を機として 我が国電気鉄道事業 は漸次全国に広がり今日の新幹線電車にまで発展することになったのである。
よってその八十周年にあたり 先人の偉業 を讃えてこの記念碑を建てる。昭和五十年二月一日
日本国有鉄道
京都市交通局
関西電力株式会社
阪急電鉄株式会社
京阪電気鉄道株式会社
近畿日本鉄道株式会社
阪神電気鉄道株式会社
南海電気鉄道株式会社
京福電気鉄道株式会社
鉄道友の会京都支部