三菱重工業 株式会社 発祥の当地
みつびしじゅうこうぎょうはっしょうのとうち
西九州新幹線・長崎本線 長崎駅から南西に2km、長崎造船所の端に煉瓦造の三菱重工業長崎造船所史料館(長崎市飽の浦町1-1)がある。この建屋の西の妻面に史料館の由来のプレートが設置されている。
写真
碑文
三菱重工業株式會社
長崎造船所
史料館この建物は、三菱合資會社・三菱造船所の鋳物工場に併設の「木型場」として、明治三十一年七月(一八九八年)第二代所長・莊田平五郎氏の氏の時代に建設されたものである。
三菱重工業株式會社發祥の當地に現存する最も古い建物であり、昭和二十年八月空襲に於ける至近彈や、原子爆彈の爆風にも耐えて、九十年の風雪に磨かれた赤煉瓦は益々美しく、我國の近代工業の黎明期に於ける長崎造船所の華やかな門出を偲ばせるに十分である。
今、この建物を「史料館」と名付け、長崎造船所の百二十八年の歴史を傅える資料を陳列し、技術の進歩を物語る品々を納めて、この美しい建物と共に、長崎造船所が日本の近代化に果した役割と、先輩諸賢の輝かしい偉業を、永く後古に傅えんとするものである。昭和六十年十月
長崎造船所
第二十七代所長 相川健太郎