野球発祥校
やきゅうはっしょうこう
徳島県の高校野球の歴史を辿ると,城南高等学校の前身である旧徳島中学校に野球部が創設された明治31年(1898) に遡る。徳島中学校の生徒が修学旅行先で野球を見て刺激され,練習を始めたのが基になって野球部ができた。しかし最初の頃はキャッチャーがミットを着ける以外は全員素手でボールを扱うような状態だったという。やがて装備などの環境も整い,脇町・富岡など近隣の中学校にも野球部ができ,明治33年(1900) からは対抗試合ができるようになった。
この碑は平成10年(1998) に,野球部創設100年を記念して建立された。
ちなみに,城南高校の野球部は,平成23年(2011) に 創部以来113年目にして,春の選抜野球大会で徳島県代表として甲子園球場に出場した。1回戦では兵庫・報徳学園に勝利したが,残念ながら2回戦の鹿児島実業との試合に敗れてしまった。……と書くと発祥校なのにだらしないと思いがちだが、地域で不動のトップのSSH指定進学校である。
写真
碑文
野球發祥校
明治三十一年
わが校に野球部が
創られた
徳島縣における
野球の始まりである創部時の野球部歌
春は花映ゆ朝ぼらけ
ノックの響き雲破り
秋は月照る夕まぐれ
ボールの光我にあり
炎熱冱寒惨憺の
苦心を積みし
歳月や
徳島中学校
第一高等学校
城南高等学校野球部
創部百周年記念碑平成十年四月
野球部後援会長
布川隆美 書