山辺葡萄 発祥の郷
やまべぶどうはっしょのさと
篠ノ井線 松本駅から東に6km。長野県道67号で美ヶ原方面に進むと,入山辺郵便局の東側に“山辺ワイナリー(ぶどうの郷山辺)”がある。 ここの駐車場の東隅に 大きな自然石に「山辺葡萄発祥の郷」と刻まれた碑が, その右側には 副碑「山辺葡萄の歴史」が建っている。
山辺ワイナリーは 平成13年(2001)にオープンした ワインの醸造・販売を行っている施設で, 地元産のブドウにこだわったワインを醸造している。 敷地内に併設されている「ファーマーズガーデンやまべ」には 農産物直売所やレストランなどもある。
この地域は 標高が600~700mで,昼夜の温度差が大きく日照時間が長いため, ぶどうの栽培に適しており,江戸時代には信州で最も早く甲州ぶどうが導入された。以来300年の歴史があり,長野県におけるぶどう栽培の発祥の地とされている。
この碑は平成20年(2008)に JA松本ハイランドによって建立された。
写真
碑文
山辺葡萄
発祥の郷
山辺葡萄の歴史
長野県における葡萄栽培については 江戸時代中期元禄・宝永の頃(1688 ~1710年),筑摩郡山辺村(現在松本 市山辺地区)に甲州から甲州葡萄が導入され,明治六年(1873年)から 本格的に栽培された。明治末期には三ヘクタール(三十戸)の葡萄が栽培され,大正の初期頃からは病気に強い米国系品種が導入され,昭和初期には十ヘクタール前後の葡萄が栽培さ れていた。その後デラウェアが導入され,昭和三十年頃より飛躍的に増加して今日の七十三ヘクタールにおよぶブランド葡萄産地を形成するに至っている。
山辺果樹部会記念碑建設委員会 建之
平成二十年二月