大黒座は此の地に誕生した

だいこくざはこのちにたんじょうした

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撮影:
どなたか見てきてください!

山陽新幹線 福山駅から東に800m、本通に面してかつて映画館シネフク大黒座があった敷地の隅であり、現在はせんべろ横丁福山の南隣の境界付近に、小振りなおとなしい碑が置かれている。

シネフク大黒座は、福山市笠岡町にあった映画館であり、その歴史は大黒座という劇場に始まる。明治30年(1897) に笠岡町で演劇場「大黒座」を創業し、演劇興行を始めたのが起源である。大黒座は戦災で焼失したが、昭和20年(1945) に映画・演劇場として再建された。昭和35年(1960) には再び火災で焼失し、その後、大黒座の地下にスカラ座と映画劇場2館が開設された。

映画館としての展開が進むなか、昭和62年(1987) には大黒座に隣接して「CINEFUKU」が建設され、1階を有料駐車場、2階を映画館「ミラノ座」とした。平成5年(1993) にはCINEFUKU内に「ミラノ座3」が開設され、複数スクリーンを備える映画施設へと発展した。

その後、「シネフク大黒座」は4スクリーン、合計791席を備える映画館となった。平成26年(2014) 8月末、運営会社はシネフク大黒座について「現在地での使命を終えた」として閉館。明治30年(1897) の大黒座創業から数えて117年、戦災や火災を経ながら福山市中心部で続いてきた劇場・映画館の歴史に区切りがついたことになる。

閉館後、大黒座を題材とした映画『シネマの天使』が制作され、平成27年(2015) 10月31日には先行上映が行われた。同作は、長い歴史を持つ映画館の閉館を背景に、映画館で働く人々や地域の人々を描いた作品であり、シネフク大黒座の姿を映像として残すものとなった。

なお、碑文では「開館から122年後の平成26年(略)閉館」とあり、逆算すると明治25年(1892) 創業というのが引き算の結果なのだが、運営会社㈱フューレックのウェブサイトによると明治30年(1897) 創業とあり、ちょっとよくわからない。

写真


碑文

大黒座跡

映画館「大黒座」は明治25年、まだ娯楽の少なかった時代に芝居・演劇劇場としてこのちに誕生した。
福山空襲や火災で3度焼失したが、その都度この場所で再建された。特に最後の4代目「大黒座」は70㍉フィルムが上映できる中国地方2番目の映画館として完成し、「南太平洋」「ベン・ハー」など大作を迫力ある大画面で上映し、最盛期には年間40万人以上の多くのファンを魅了した。
それから55年間、福山最古の劇場として福山市民の多くの映画ファンに支えられてきた。そして、開館から122年後の平成26年8月31日 街なかの映画館の使命を全うし閉館に至った。

株式会社 フューレック(旧 藤本興業)
平成27年7月 建立

地図

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福山市笠岡町 付近 [ストリートビュー]