江戸歌舞伎 発祥の地
えどかぶきはっしょうのち
銀座通りを 銀座方面から 京橋を渡る(というか, 高速道路をくぐる)と, 京橋3丁目に入る。南側に 警察博物館があり, 道路をはさんで北側に 大型で凝ったデザインの記念碑が建っている。
歌舞伎は, 慶長8年(1603) に出雲阿国が 京都で“歌舞伎踊り”をしたのが始まり とされている。その20年後, 寛永元年(1624) に, 猿若勘三郎が 江戸の京橋付近に 猿若座(後の中村座)を開設したのが 江戸歌舞伎の始まり。その後 “女歌舞伎”は 風俗を乱す という理由で禁止となり, 歌舞伎は 男役者のみで 演ぜられる芝居となった。
碑の中央には 勘亭流の書体で「江戸歌舞伎発祥之地」とあり, 和文と英文で 碑文が書かれている。
写真
碑文
史蹟 江戸歌舞伎発祥之地
大谷竹次郎題
寛永元年二月十五日 元祖猿若中村勘三郎 中橋南地と言える此地に 猿若中村座の芝居櫓を上ぐ これ江戸歌舞伎の濫觴也 茲に史跡を按し 斯石を鎮め 国劇歌舞伎発祥の地として永く記念す
昭和三十一年七月
江戸歌舞伎旧史保存会