たらつり節 発祥の地

たらつりぶしはっしょうのち

JR函館本線の余市駅から北西に20km、 国道229号(雷電国道)沿いに古平町役場がある。国道を挟んだ役場の向い側に「たらつり節発祥の地」と書かれた白い石碑が建っている。

古平ふるびら町は 江戸時代の早い時期からニシン漁で栄えた場所で,明治以降は東積丹地域の中心として発展したが,1955(昭和30)年ごろを境にニシンの漁獲が激減したたため,町の人口も急激に減少してきている。ニシン漁の衰退後はスケトウダラやイカなどの漁業が行われている。

鱈釣り節たらつりぶし」は,タラ漁に出た漁師たちによって船の上で歌われた唄で,1957(昭和32)年ごろに,古平の漁師・大島豊吉氏と田村栄蔵氏が作った。これは 函館東部の南茅部に伝わる「たらつり口説節くどきぶし」が下敷きになったものと言われ,さらに遡ると,本州から渡った旅芸人や瞽女ゴゼ・座頭などが伝えた新潟県の民謡の節回しを受け継いだものと言われる。

ちなみに,タラ漁は延縄はえなわ(1本の縄に多数の釣り針をつけた漁法)で行われるため“鱈釣り”という。
「たらつり節」は“北海道五大民謡”(※)の一つとされ,「北海たらつり唄」と呼ばれることもある。古平町ではこの歌と踊りを普及のために,1990(平成2)年以来 毎年秋に「たらつり節全国大会」を開催している。
この碑は 第一回全国大会の開催を記念して建立された。

また「口説節くどきぶし」とは,民謡などで 長編の叙事的な七五調の歌詞を,同じ旋律の繰り返しにのせて歌うもの。曲だけでは単調に聞こえる。口説節の代表例は,上州の侠客・国定忠治を歌った『八木節』が有名。

北海道五大民謡:ソーラン節・江差追分・道南口説・十勝馬唄

写真

  • たらつり節発祥の地

碑文

古平町

たらつり節
発祥の地

全国たらつり節大会記念

古平町文化団体協議会

会長 水見旬丈建立

1990.8

地図

地図

古平町浜町 付近 [ストリートビュー]