東芝 トランジスタ 発祥の地
とうしばとらんじすたはっしょうのち
南武線 鹿島田駅から西に約1.5kmの地点に東芝 小向工場(川崎市幸区小向東芝町1)がある。 技術開発センターや 半導体などの開発・製造拠点となっている。この敷地内に「東芝科学館」があって, 東芝が開発した技術・製品を やさしく 展示・解説している。
東芝科学館に並ぶ建物の前に 植込みに隠れるようにして この発祥碑が建っている。
かなり小型の石碑で, 古くなったせいか 彫り込まれた文字の 輪郭が崩れて 文字がやや読みにくくなっていた。
半導体デバイスの歴史としては,昭和23年(1948) に米ベル研の ショックレー等によって 点接触型トランジスタの原理が発見(発明)されたのが 最初で, これを契機に 各国・各社で開発が進められた。アメリカで実用的なトランジスタが完成したのが昭和26年(1951) とされ, 日本でトランジスタラジオが最初に発売されたのが昭和30年(1955年) にソニーからである。
この発祥碑には, 東芝において 昭和26年(1951) にトランジスタが開発された とあり, 試作レベルであったとしても 非常に早い開発時期であったことがわかる。
東芝科学館は平成25年(2013) 閉館。翌年、川崎駅北口駅前に東芝未来科学館として移転再開。
写真
碑文
Toshiba
東芝トランジスタ發祥之地昭和二十六年一月
昭和35年7月 これを建つ
東京芝浦電気株式会社