野球 試合前 挨拶 発祥の地

やきゅうしあいまえあいさつはっしょうのち

東北新幹線 川内駅から南西に1.2km、地下鉄東西線 青葉通一番町駅 から南西に800m、東北大学 片平キャンパスの西にある片平市民センター(仙台市青葉区米ケ袋一丁目1-35)の脇に看板が建てられた。令和5年(2023) 11月4日除幕。

明治44年(1911) に旧制二高のグラウンドで行われた「第1回東北六県中等学校野球大会」において、全国で初めて試合前挨拶が実施された。当時は「野球害悪論」などが叫ばれ、新聞で野球に対する否定的な論調があった。旧制二高の野球部員が学生野球の健全さをアピールする目的で、試合前に両チームがホームベースを挟んで挨拶することを考案し、その場で実行したのが始まりとされる。

その後、旧制二高が全国大会に出場した際にこの挨拶を提案し、それが採用されたことで、甲子園大会にも広まり、アマチュア野球における日本独特のスタイルとして定着した。

プロ野球でもそのような類似の光景は見られるが、簡略的で形骸的な習慣にとどまっているようだ。また、国際競技では、何となく整列するような試合があるようだが、日本のアマチュアのようなビシっとした整列は無さそうだ。

  • 片平公園記念碑について
    https://www.city.sendai.jp/aoba-koen-somu/katahira-shokai.html
  • 東北大学
    https://www.tohoku.ac.jp/japanese/2023/11/news20231114-baseball.html

写真

  • 野球試合前挨拶発祥の地
  • 野球試合前挨拶発祥の地
  • 野球試合前挨拶発祥の地 背面
  • 野球試合前挨拶発祥の地

碑文

野球試合前挨拶
発祥の地

~旧制二高グラウンド跡~

野球の試合前に、両チームの選手と審判団がホームベースを挟んで交わす挨拶は、この場所で生まれた。1911(明治44)年11月3日から開催された第1回東北六県中学大会で、第二高等学校(旧制二高・戦後、東北大学に包摂された)野球部の発案により、野球の健全性を示すために「礼に始まり礼に終わる」武道の礼式を手本として誕生した。
その後、翌月に京都で行われた旧制高校大会、さらには1915(大正4)年に始まった全国中等学校優勝野球大会(現在の夏の甲子園大会)で採用されたことにより全国に広まり、日本野球独特のスタイルとして定着した。

This is where the pre-game salute between the players of the two teams and the umpires across the home bases before a baseball game originated.
At the first Tohoku Six Prefectures High School Tournament which began on November 3, 1911; as proposed by the baseball club of Second Higher School (Daini Higher School before educational reform. The school was merged into Tohoku University after World War II), a pre-game salute modeled after the martial arts etiquette of "beginning and ending with respect" was created to demonstrate the integrity of baseball as a sport.
Later, the pre-game salute was adopted in the Higher School Tournament held in Kyoto the following month, and then in the Japanese High School Baseball Championship which began in 1915 (now the Summer Koshien). As a result, the pre-game salute spread throughout the country and established itself as a style unique to Japanese baseball.

地図

地図

仙台市青葉区米ケ袋一丁目 付近 [ストリートビュー]