蔵王高湯系 こけし 発祥の里
ざおうたかゆけいこけしはっしょうのさと
奥羽本線 茂吉記念館前駅から東に12km、酢川温泉神社(山形市蔵王温泉字坂の上関神811-6)に上がる入り口近くのお宮脇に石碑が設置されている。
蔵王高湯系こけしは、東北地方に伝わる伝統こけしの主要系統の一つである。山形県山形市の蔵王温泉(旧称 高湯)を中心に発展し、主に木地師の手によって作られてきた。
頭部と胴体が別々に削り出され、首を胴に差し込む「ハめ込み」技法などで接合される構造を持つ。頭部は大きめで丸みを帯び、髪には黒い
江戸時代末期から明治時代にかけ、蔵王温泉街の木地師たちが湯治客向けのみやげ物として制作を開始した。湯治客が土産品や子どもの玩具として持ち帰ったことで、東北各地へ広まった。
蔵王温泉街には、伝統工芸士などの木地師が工房や店舗を構え、こけしのろくろ挽きや絵付けの技法を継承している。
伝統こけしは一般的に以下の11系統に分類され、蔵王高湯系はそのひとつと数えられる。
- 津軽系(青森県)
一本彫りの作り付けが多く、胴体にアイヌ模様や牡丹の花などが描かれる - 南部系(岩手県)
もとは着色しない素地を生かした作風で、首がグラグラと動く「キナキナ」が特徴である - 木地山系(秋田県)
頭部と胴体が一体の作りが多く、前髪を描いた頭部や着物姿(前垂れ)の胴体が描かれる - 鳴子系(宮城県)
首を回すと「パフパフ」と音が鳴るはめ込み構造と、重ね菊を描いた胴体が特徴である - 遠刈田系(宮城県)
頭部に放射状の赤い手絡を描き、胴体には重ね菊や梅の花などが華やかに描かれる - 弥治郎系(宮城県)
頭頂部にロクロ線による綺麗な輪を描き、胴体にも多色のカラフルな帯模様が入る - 作並系(宮城県)
子供が握りやすいように胴体が細く作られており、菊の花びらを重ねた模様などが描かれる - 肘折系(山形県)
遠刈田系や鳴子系などの影響を受けて成立し、大きな頭部と太い胴体、黄色い下地が特徴である - 山形系(山形県)
細めの胴体に桜や梅、菊花などが描かれ、静かで繊細な表情を持つ - 蔵王高湯系(山形県)
どっしりとした太い直胴に牡丹や菊花が鮮やかに描かれ、首ははめ込み構造が多い - 土湯系(福島県)
頭頂部に黒い蛇の目模様を描き、胴体にはロクロ線を基調としたシンプルな飾りが施される
写真
碑文
蔵王高湯系こけし
発祥の里
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