環状 夢の グリーンベルト 発祥の地

かんじょうゆめのぐりーんべるとはっしょうのち

 
調査:
2019年10月(写真 まさ・なち さん)
2019年10月(写真 M.O.さん)

昭和57年(1982)度に策定された「札幌市緑の基本計画」で打ち出された環状夢のグリーンベルト構想。不燃ゴミと建設残土で交互に埋め立て、札幌市街地を手稲山緑地・手稲緑地・北部緑地・米里緑地・野幌緑地・西岡緑地・石山緑地・藻岩山緑地で、ぐるり100km、15000ha以上にわたって丘で囲みましょうという、令和時代になって考えてみるとちょっとアレな大規模公共事業。

以前の厚別区のホームページにおいては、次のように説明されていたが、今ではグリーンベルト構想について触れられている様子がみられない。

 21世紀に向けて、札幌の街を自然の森や山、あるいは人工の丘陵地でぐるりと取り囲むのが「環状夢のグリーンベルト構想」。グリーンベルトの完成後の姿が、地形や各緑地を象徴するハンノキ、ヤチダモ、ハルニレなど木々の植栽によって、パノラマ化されています。
 不燃性のゴミと工事の残土を交互に埋め立て、緑の丘を築きあげてゆくもの。21世紀に向けて歩み続ける、緑の街札幌を子供たちに語ることのできる場所です。

札幌市厚別区(2014)

札幌市街地を人工の丘陵で取り囲む事業のはじめの一歩として、山本処理場隣に環状夢のグリーンベルト発祥記念の森(厚別区厚別町山本1065-3)が造成された。平成31年(2019)にはパークゴルフ場等も整備された。他にもモエレ沼公園(東区モエレ沼公園1-1)や前田森林公園(手稲区手稲前田591番地4外)など、その構想に基づいた公園が整備されたが、荒れ地になっているところもあると聞く。

山本処理場隣にある、環状夢のグリーンベルト発祥記念の森の植え込み近くに、札幌市長(当時)揮毫による石碑がある。

平成30年(2018)以降に発祥記念の森を訪問したというブログ記事等では、褪色した説明板の記述はあるものの、誰も石碑の存在について言及していない。「札幌うぉーく点描」の写真と比較すると、画面左側の欅から推測すると説明板の位置は変わっていないように思える。植え込みに飲み込まれたのか移転したのか、一瞥しただけではわからないのだが、覗き込んでみても自然に植木に飲み込まれた風ではなく、撤去して植え込みを整理したようだ。

環状夢のグリーンベルト発祥記念の森公園の南東、通路から見えるところに看板はある。

写真

  • 環状夢のグリーンベルト発祥の地
  • 環状夢のグリーンベルト発祥の地
  • 環状夢のグリーンベルト発祥の地
  • 環状夢のグリーンベルト発祥の地
  • 環状夢のグリーンベルト発祥の地 説明板
  • 環状夢のグリーンベルト発祥の地 説明板
  • 環状夢のグリーンベルト発祥の地 説明板
  • 環状夢のグリーンベルト発祥の地 説明板

碑文

環状夢のグリーンベルト
発祥の地


昭和五十八年七月

札幌市長 板垣武四


夢の環状グリーンベルト構想について

環状夢のグリーンベルト構想とは、札幌の街を広大な緑の環でつつもうというもので、一周すると約100kmにもなります。実現には長い年月を要しますが、まさに21世紀の市民への壮大な贈物です。
この構想の大きな特徴は、低地帯では市内から排出される大量の不燃ゴミを活用して、その公園の基盤造成を行うことです。これはゴミの埋立地がやがては豊かな緑地へと変貌し、市民に快適な憩いの場を提供することを約束しています。
この記念の森は、ここ米里緑地がもともと低地帯であることから、地域市民の同意を得て本格的な埋立事業に着手したことを記念し、環状夢のグリーンベルト発祥の地として全体構想を縮景して表現したものです。
工場のインターロッキングブロック舗装は市街化区域と調整区域を、またそれをとりまくモンタナマツの植え込みがグリーンベルトをあらわしています。
グリーンベルトは、次の8つのブロックに分けられます。

手稲山緑地群
4,800ha
札幌の景観を代表する山岳系緑地群。手稲山、平和の滝、五天山、宮丘公園などがあり、適正な森林保全とその活用を図る。
藻岩山緑地群
1,900ha
天然記念物である藻岩山・円山の国有林を含む山岳系緑地群。他に旭山記念公園、大倉山、三角山等を含む。枢要な地域の公園化、緑地化を図る。
石山緑地群
2,400ha
豊平川扇状地の上流域に位置し、一部農地の介在する森林地域。風致地区の指定や農業振興策との調整を図る。
西岡緑地群
5,200ha
月寒台地上に広がる丘陵系の大緑地群。羊ヶ丘、西山市有林、西岡公園の他、国営公園も含み、景観・レクリエーション等の面でも札幌市最大の緑地資源である。
野幌緑地群
(2000ha)
本資東部に隣接する野幌原始林を主体とする丘陵系森林地域。西岡緑地群との間には、面積約60haの平岡公園があり、これとつなぐ。
米里緑地群
200ha
本市の豊平川最下流域の低地地域。不燃性のゴミ埋立用地を公園化していくものであり、グリーンベルト構想において、新たな緑地を創出して行く部分である。
北部緑地群
1,000ha
伏篭川最下流域の低地地域。モエレ沼公園の造成、市街地化区域内酪農家の移転による酪農団地の造成が進められている。
手稲緑地群
500ha
新川水系最下流域の低地地域。前田森林公園の造成、ゴミ埋立跡地の緑地帯造成を行う。
(2,000)16,000ha
連絡先
厚別区土木部維持管理課
TEL(略)

地図

地図

環状夢のグリーンベルト発祥記念の森 付近