新幹線の発祥地・鴨宮

しんかんせんのはっしょうちかものみや

平成21年(2009) 4月、鴨宮駅南口に「新幹線の発祥地・鴨宮」という碑が建てられた。高さ2mあまりの石の台座の上に、0系新幹線車輌がトンネルから出てきた姿をかたどったFRP製のモニュメントが載っている。

側面には協賛者名が多数書かれたプレートと、足下には新幹線の歴史、「新幹線の発祥地・鴨宮」歌詞等が貼り付けられている。

この碑は、“新幹線が鴨宮の試験線で初めて走った”という事実が人びとの記録から消えつつあることを憂えて、地元の有志が資金(400万円)を募金して建立したものだという。当初は鴨宮の車両基地にある発祥碑をこの場所に移設するようJR東海に申し入れたものの実現せず、自前で設置することになった。

写真

  • 新幹線の発祥地・鴨宮 側面
  • 新幹線の発祥地・鴨宮 協賛者名
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  • 新幹線の発祥地・鴨宮 (2024)
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  • 新幹線の発祥地・鴨宮 側面(2024)
  • 新幹線の発祥地・鴨宮 側面(2024)
  • 新幹線の発祥地・鴨宮 碑文(2024)

碑文

新幹線の発祥地・鴨宮

新幹線の歴史

新幹線は日中戦争当時の1930年代,輸送力増強の手段に 「弾丸列車計画」として発案され,昭和十五年に計画が承認され工事がスタートしたものの,その後,太平洋戦争の戦況悪化で工事が頓挫しましたが,現在の新幹線は土地の買収や工事が進展していた区間を利用しました。鴨宮区間もその一つでした。
昭和三十九年十月十日の東京オリンピックの開催に合わせるように,十月一日に開業しました。
新幹線は,昭和三十七年,鴨宮と綾瀬を結ぶ区間が試験線となり,この試験線は開業に際し,新横浜-小田原間の一部として,現在,使用されています。
東海道線鴨宮駅に隣接された試験基地は「鴨宮モデル線区」と呼ばれ,現在,「新幹線発祥之地」と制定された記念碑が建立されています。 夢の超特急と言われた東海道新幹線が昭和三十九年に開業して,早や四十五年の歳月が経とうとしています。
しかしながら,鴨宮が日本の新幹線の発祥地である事を知る人が,段々と少なくなって参りました。
そこで,私共は,世界一速い・世界一正確で・世界一安全な乗り物,夢の超特急と言われた東海道新幹線の歴史を正しく,後世に伝えて 行く為に,「新幹線の発祥地・鴨宮」の記念碑を建立し,地域のシンボルとして,又,世界にも誇れる歴史的にも貴重な遺産を風化させない為に,ここに記念碑を建立いたします。
又,この事業基金は全額を皆様方からの暖かい浄財によって賄われました。ご協賛を賜りました方々のお名前を碑に刻み未来永劫その証を称えます。

平成二十一年四月吉日

「新幹線の発祥地・鴨宮」碑建立事業実行委員会

会長 高橋隆一郎
(下府中地区自治会連合会会長)

新幹線の発祥地・鴨宮

作詞/作曲・川口さとる
歌手・愛川京子

(歌詞略)

ご協賛者名

(芳名略)

地図

地図

鴨宮駅 付近 [ストリートビュー]