全国 吟詠大会 発祥の地

ぜんこくげいんえいたいかいはっしょうのち

根岸線 根岸駅の東2.5km。本牧の丘陵の上、本牧臨海公園に八角形三層の建物「八聖殿郷土資料館」がある。“本牧市民プール”の北側の崖を息を切らしてよじ登るルートは裏口で、表口は“横浜三渓園前”バス停から500mぐらい歩くことになる、ちょっと不便な場所にある。八聖殿入口脇に黒い石碑が建っている。

「吟詠」とは「詩吟」「吟道」とも呼ばれ、漢詩や和歌などを独特の節回しで歌う(吟ずる)ことで、日本の伝統芸能の一つ。詩吟の始まりは江戸時代の後期で、一部の私塾や藩校において漢詩を素読する際に独特の節をつけることが行われたのがルーツとされている。詩吟には数百もの流派や組織がある。全国的な組織としては財団法人日本吟剣詩舞振興会があり、その下に都道府県レベルの吟剣詩舞道連盟が、更に市町村レベルの連盟も存在する。この記念碑を建てた「横浜市吟剣詩舞道連盟」もそれらの一つである。

なお“八聖”とは、キリスト・ソクラテス・孔子・釈迦・聖徳太子・弘法大師・親鸞・日蓮 の8人を指し、八聖殿の2階には8体の彫像が陳列されている。

【リンク】横浜市八聖殿はっせいでん郷土資料館公益財団法人 日本吟剣詩舞振興会

写真

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碑文

八聖殿
全国吟詠大会発祥の地

横浜市吟剣詩舞道連盟
理事長 西形興信書

八聖殿建立60周年記念碑

八聖殿は、安達謙蔵先生によって、昭和8年11月13日に創殿され、その翌年に全国吟詠大会がはじめて開催された由緒ある殿堂であります。

この碑は、八聖殿建立60周年を記念し、吟界の業績を賛えここに建立したものです。

平成5年11月吉日
建立 横浜市吟剣詩舞道連盟

横浜市八聖殿郷土資料館

昭和8年11月13日、かつて逓信内務大臣を歴任した政治家安達謙蔵が奈良法隆寺の夢殿をかたどって世界の八聖人を安置し、精神修養の道場として八聖殿の開殿式を行った。
昭和12年横浜市に寄付され、昭和18年3月に郷土資料館として活用することになった。
展示品は、民俗資料、その他の文化財で市民に郷土の歴史を伝える常設の機関になった。
この地は、開港当時、鳥取藩警備の陣屋で海防の見張番所を置いた所である。

昭和48年11月

横浜市

地図

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中区本牧元町 付近