鉄道林 発祥の地

てつどうりんはっしょうの

東北本線と大湊線の分岐駅, 野辺地のへじ駅の裏側に“野辺地防雪林公園”がある。ここに 防雪林に関する石碑が2基ある。一つは 縦書きで「防雪原林」, もう一つは 横書きで 「鉄道記念物 野辺地防雪原林」と書かれている。また これらとならんで 2つの碑についての説明板が建っている。

この地方は冬期は雪が多く, 吹雪によって線路が埋まり, 列車の運行ができなくなることが多かったため, 恒久的な防雪施設として 日本で最初の鉄道林が作られた。2つの石碑は プラットフォームからも観ることができる。ホームの向こう側(野辺地駅の南西側)に線路に沿って 200m以上の長さにわたって 杉林が見える。

明治26年(1893) に植林されたこの防雪林は, 110年以上も経った現在も 立派な姿を見せている。


東北本線は、平成22年(2010) 12月に廃止されて青い森鉄道に転換された

写真

  • 野辺地防雪原林
  • 野辺地防雪原林 背面 碑文
  • 野辺地防雪原林
  • 野辺地防雪原林 説明板

碑文

鉄道記念物 第十四号
野辺地防雪原林

 この林は, 明治二十六年(1893年)の春, 日本鉄道株式会社により植林された我が国最初の鉄道防雪林です。
 東北本線が全通したのは, 明治二十四年九月ですが 冬期は強風多雪のためふぶき・吹きだまりが多く鉄道線 路が埋没され, しばしば列車の運行が阻害されたので 恒久的防雪施設として, 水沢・小湊間三十八箇所に約 五十へクタールの防雪林を設けました。
 今日, 線路に沿って亭々とそびえる杉の美林は, ふぶき防止に顕著な効果を挙げ, 雪国の鉄道交通を防護して今日に至っています。当林地はその代表的なもので, 昭和三十五年十月十四日, 第八十八回鉄道記念日 に当り, 鉄道林発祥の地として鉄道記念物(第十四号) に指定されました。当防雪林の現在面積は, 7640 平方メートルあります。
 左側の石碑「鉄道記念物 野辺地防雪原林」の題字は記念物指定を記念して当時の国鉄十河総裁の筆によるものです。また, 右側は昭和十五年この林の創設記 念として, 防雪林設置を提唱した本多林学博士執筆の「防雪原林」の碑であります。

昭和六十二年四月一日

東日本旅客鉄道株式会社

防雪原林

鉄道記念物
野辺地防雪原林

この防雪原林は昭和35年10月14日第88回鉄道記念日に当り鉄道防雪林発祥の地に鉄道記念物第14号として指定された

これを記念し 日本国有鉄道総裁十河信二の揮毫になる本碑を建設する

昭和36年3月26日

日本国有鉄道
盛岡鉄道管理局長 金澤壽人

地図

地図

野辺地町上小中野 付近